楽典講座 その3 拍子とリズム 強起と弱起

 

こんにちは。

楽典講座担当の はむすた母です。

編集長の はむすた娘です。

 

今回は拍子に関する回になります。

 

演奏するとき、常に意識していたいのが「拍子」です。

「拍子感」を表現するのが「リズム」で、

「リズム」を表現するのに使われるのが「強弱」です。

 

 

もくじ

 

 拍子

均等に時を刻むことを「拍」と言います。

「拍子」は、拍をある単位にまとめたものを言います。

 

 

拍子には種類があります。

「4分の4拍子」なら、「1小節の中に4分音符が4つ入っている」という意味です。

 


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拍子記号は、ト音記号ヘ音記号の横に書きます。

縦線(小節線)で区切られた部分を「小節」と呼びます。

終止線で、曲の終わりを表します。

 

 

 拍子には、強拍と弱拍があります。

 

4分の4拍子の場合、「強・弱・少し強・弱い」

4分の3拍子の場合、「強・弱・弱」

4分の2拍子の場合、「強・弱」

8分の6拍子の場合、「強・弱・弱・少し強・弱・弱」

 

となります。

この強拍、弱拍によって、拍子感が出ます。

 

はむすた母のレッスン

拍子感は、演奏する人と聞いている人をつなぐ「約束事」の一つです。

演奏するとき、演奏を聴くときには、

必ず頭のどこかで「拍子をとる」ように意識してください。

 

特に演奏するときには、「拍子をとる」という約束事を意識することが必要です。

演奏を始める時は、心の中で

「1・2・3・4」とカウントをとって

始めることをお勧めします。

 

「拍子を外す」というテクニックは、

あくまでも「約束を守ってうえで、外す」ということで

初めから約束なしに演奏するということではありません。

 

特に練習を始める時、

頭の中で拍子を刻むことが難しい場合は、

体のどこかを使って、拍子を刻むことをお勧めします。

 

はむすた母がピアノを弾くときは「左足」で

はむすた娘がコントラバスを弾くときは「膝」で

拍子をとっています。

(そのため娘は、踊っているように見えます。

 これはこれで、ちょっと問題ありです。)

 

 

リズム

リズムは拍子にのって、いろいろな音符、給付の組み合わせでできています。

 

 

表記方法にはルールがあります。


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4分の4拍子の場合

4分音符を基準に表記します。

8分音符、16分音符などの短い長さを表す音符は、

4分音符一つ分をまとめて表記します。

 

演奏では特に指示がなくても、

1拍目を強く、3拍目を少し強く

演奏します。

 

8分の6拍子の場合

8分音符3つを、2セットで1小節を表します。

上に書いた「3小節目」は、

演奏としては「4分音符3つ」の音が出ますが、

表記のルールから、

真ん中の4分音符は「8分音符をタイでつなぐ表記」になります。

 

「3連符」は、8分の6との違いを出すために3の数字を必ずつけます。

 

 

2分の2の場合

 

1小節の中に、2分音符が2つ入っている拍子です。

 

そのため2分音符を「1」と数えます。

強弱の感覚が、4分の4とは変わってきます。

(実際の違いは、あまり感じられないのが実情です・・・)

 

 

 

強起と弱起

 

強起は、強拍から始まる音楽のことで

弱起は、弱拍から始まる音楽の事です。

 

弱起の音楽のばあい、

始めの小節と最後の小節で、1小節分の長さになっています。

この、最初と最後の小節を「不完全小節」と呼びます。

 

曲の始まりは、1からカウントして演奏を始めます。

 


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シンコペーション

 

リズムの動きによって、強拍や弱拍の位置が変わることを

シンコペーションと言います。

 

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上記は4分の4拍子なので、1拍目に強拍、3拍目に少し強拍が来るはずですが

本来の強拍の位置に音符がないために、強拍の位置がずれてしまっています。

これをシンコペーションです。

 

はむすた母のレッスン2

 

シンコペーションは、聞いていると

「つんのめるような感じ」を受けるリズムです。

拍子をしっかりとれていれば、

「つんのめる」だけで、変化を感じて面白いのですが

拍子がしっかりとれていないと

「転んでしまう」ことになって、とても気持ちが悪いです。

シンコペーションを演奏するときは、

特にきっちりと拍子をとるように心がけてください。

 

 

 

小学校高学年以上の年齢の方にレッスンで使用しているのは、こちらです。

音楽初心者の方は、まずはこの辺りからチャレンジするとわかりやすいです。

 

ジュニアクラスの楽典問題集
 

 

はむすた娘より、アドバイスです。

 

http://blog.hatena.ne.jp/nakanomaruko/

左手で、均等にリズムを刻みながら

右手で例に書いたリズム打ちをしてみたください。

頭でうまく回らなくても、実際にやってみると

「こういうことかな」って、なると思います。